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鈴木光司の同名小説を実写化したホラー映画。
見ると7日後に死ぬという"呪いのビデオ"を巡り、主人公のテレビ局女性ディレクター・浅川は超能力者の元夫と共に呪いを解くために奔走する。
「リング」="貞子"というイメージが強烈で、映画を観ていなくてもそこだけは知っているという人が多いくらい有名な、Jホラーの金字塔。
実際に作品を見ても貞子が出現するのは終盤のクライマックスのみで、他はチラチラ映ったりして存在感はあるもののハッキリしない。
でもこういう煽り方が日本のホラー映画の湿っぽさを感じさせる良いところだなと思うね。
怨念が念写されたビデオという不気味さも上手く表現できているし、一見して意味不明な映像は確かに気持ち悪いわ。
呪われると写真の顔がゆがむという見せ方も、呪われたことの説得力として理解しやすい。
しかしキービジュアルとしての井戸の使い方が上手いよね。
それまでに何度も映した上でクライマックスに画面内の貞子がじわじわ近づいてくる不気味さと言ったら…、これが話題になるのも分かるし、やはり演出の勝利ですな。
浅川の元夫が超能力者で相手の思考や記憶を読めるという便利設定のおかげか、話はサクサクと進んでいく。
そのため幾分都合の良さが目につきもするけど、7日後に死ぬという時間制限が状況を引き締めているので、これくらいテンポ良くても気にはならないかな。
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