シネつう!
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るろうに剣心
伝説の最期編
2014年制作

満足度:

週刊少年ジャンプで連載された同名漫画の実写化作品の2作目。
志々雄真実の暗躍を描いた「京都編」を2部構成で描いた後編。

序盤は比古清十郎の下での修行がメイン。
展開としては剣心自身が自分を見つめ直すという点で重要な場面ではあるけど、どうも長さを感じてしまう。
師匠役の福山雅治の出番のためにも尺を取ったのかもしれないが、やり取りは原作にも増して深刻さが強くなった感じで、それゆえに重いというかテンポが遅いという印象。
伊藤博文の絡みはオリジナル要素だけど、悪いとは言わないものの、打ち首の茶番は個人的にはイマイチかなあ。
でもラストの「侍たちに敬礼!」は良かったとは思うけどね。

剣心vs蒼紫の中盤くらいからテンポが良くはなっては来るけれど、ただやはり蒼紫の存在は…前編ほど強くは感じなかったけど、対志々雄というストーリーラインから少し浮いている感じ。
いずれにせよ映画の尺では人物背景の描写が淡泊なので、原作を読んでいた方が良い場面もあるか。
特に宗次郎の慟哭は、原作を読んでないと理解しにくいだろう。
(一応、安慈のセリフで簡単に触れられてはいるが。)

一方、このシリーズの最大の魅力であるアクションに関しては満足。
原作を尊重したギミックやアクションを取り込みつつも…スピード感のある目まぐるしい殺陣の動きは、実に良い。
個人的には剣心vs宗次郎の殺陣が特に良かったと思う。
(十本刀の省略は仕方がないが…宇水が雑魚っぽくなってしまったのは残念。 まあ描かれただけマシ?)

志々雄戦ではまさかの4人がかりでの殺陣。
原作では4人が1人ずつ志々雄にかかっていったので、4人同時だと逆に剣心側が卑怯に見える…と思ったら、それも跳ね除けるほど志々雄が強い!
これは良い悪役っぷり。
生きざまにしても、ピカレスクとしてこいつが主人公で良いよ、もう、と思ってしまったw
(この映画では志々雄が蒼紫や左之助と面識がないので、2連続で「誰だお前は」と言ったのは笑ってしまったが…あれはギャグだったのだろうか。)

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