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架空の昭和30年代を舞台に、対反政府組織としての武装集団である首都圏治安警察機構と、その一隊員の物語。
監督は名アニメーターの沖浦さんだけど、原作・脚本は押井守。どこからどう観ても押井節炸裂の映画でしたw
首都警・自治警・公安という三つどもえの権力闘争。
首都警の中にあって諜報、粛清を行う“人狼”という謎の集団の存在。
この世界観に入り込めれば、こんなに魅せてくれる話はないね。
このレベルでドラマを作ることのできる日本のアニメは本当に凄いと思うわ。
この物語世界では、敗戦後何故かドイツに占領統治されたらしく、作中ではやたらとドイツっぽい小道具が出てきます。
一見して分かるのはフォルクスワーゲンとかか。
そもそも特機隊のヘルメットの形がドイツの鉄帽だもんねw
しかし何でドイツなんだろうか?
推測だけど、Werwolfがドイツ語圏の伝説だから、それに引っかけてるのかな?
ストーリーは童話「赤頭巾ちゃん」を絡めたおかげで悲劇性が増幅されてる気がする。
中盤はあまり直喩的な感じでは受け取らなかったけど、ラストは圧巻だった。
残酷だよなあ。
狼は人になれないのか…。
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