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元々は人気TVゲームで、OVAやTVを経ての映画化。
作品としてはそういう下地があるし、この映画で新規に観客を開拓することもないだろうとの判断からか、全くと言っていいほど世界観やキャラ設定の説明がありません。
まあ、いわゆる“ファンの為の映画”ってやつですか。
俺個人はゲームはやっていないものの、TVアニメはたまに観てたので多少の知識もあるのでそんなに問題はなかった。
でもさすがにシリーズ初見の人には話にならんやろうねえw
新キャラも一人出てくるものの、このキャラが微妙に立たない。
活躍しまくるわけでもなく、とんでもない問題を起こすわけでもなく…、あまり目立たない。
そう、元々8人も主要キャラがいるんだから、それで組み立てた方が良かったかもね。
敵役の目的が最後までハッキリしないままなのも残念。
「結局何がしたかったの?」と疑問すら憶えるほどw
でも光武・改を全面CGにしたのはアクションシーンの迫力をあげる点でかなり良かった。
「轟雷号」出陣シーンは、これでもか!というくらい長いシークエンスを取ってたし自信もあるのでしょう。
さすがに今観るとトゥーンレンダリングが甘い気はするけど、セルと3DCGの融合はなかなかのものです。
ところで「サクラ大戦」といえば“歌劇”なわけで、映画の最後にちゃんと“歌劇”シーンがあって、新キャラが長々と劇に託けて自分のことを述懐するんですが、これって俺はずるいと思った。
本来ならこういうのは話の流れで描くもので、ラストに語りで済ますのはズルい。
サスペンスドラマじゃあるまいし。
ただ「サクラ大戦」という話の性質上、“歌劇”シーンを生かすためにはこういうのもありなんかなあ。
少々蛇足気味とは思ったけど…。
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