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'74年に制作されたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」に劇場2作目「さらば宇宙戦艦ヤマト」のエピソードも混ぜて作られた実写版「ヤマト」。
ストーリーにも設定にも突っ込みどころが満載w
ワープがあっさり過ぎとか、展開が速すぎて往復があっという間とか、戦闘員になった森雪がツンデレ気味とか。
沖田艦長はそんな一か八かの判断で良かったのかとか…。
まあこの辺はご愛敬の内かとは思うが。
ガミラスの設定が今ではベタもいいとこな「集合体」型の宇宙生命体になったのはちょっとガッカリ。
さすがに青い顔の人型宇宙人を出すとは思ってなかったけど、ちょっと凡庸な変更だったかな。
声に伊武雅刀を起用してる辺りは原作への目配せで悪くはなかったけども、集合体のくせに兵の時とデスラーの時と態度が全然違うのも釈然としない。
この辺は設定よりも演出優先の描写になっちゃったんだろうか。
デスラーの目的と行動がスターシャの能力と矛盾気味なのも引っかかるが…、まあこういう突っ込みどころも総じて愛嬌だと思った方がよいのかな?
映像面で言えば、白組が作り上げたVFXがそれまで見た邦画のちゃちいCGに比べたら格段に良くできていたので、特に冒頭などは素晴らしい出来で正直興奮しました。
ヤマトも造形が良くできていたし、大気圏での浮上から波動砲のシークエンスなどは上手い盛り上がり方だったしね。
まあ、その後の戦闘で主砲の旋回が速かったりとか細かい文句が無いわけではないけどw
でもそういう愛嬌や映像で良かった部分を考慮しても、実写部分はどうしても隠し芸大会か、はたまたコントかという嘘くささを払拭出来ないのが痛い。
戦艦内のセットがやっぱりセットにしか見えないのは別に構わない。
でもドラマ部分でわざとらしさが目につくとウソがホントにウソに見えるから、申し訳ないけど真面目にやってる分だけ笑えてくる。
クライマックスの古代と雪の別れのシーンなんて、島の入ってくるタイミングに失笑してしまったw
「島、お前、外で見て待ってたんじゃないのか」と。
まあそれはともかく、コントにしか見えない最大の原因は、古代が古代ではなくキムタクにしか見えなかったことなんだけどね。
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