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TVドラマ「SPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」の劇場版3作目。
〜天〜で提示された荒廃した世界に至る経緯を描くシリーズ完結作の後編。
結(クローズ)って八咫烏の群れことですか、そうですか。
強引に締めた!という印象が強いが、もはやSPECのインフレで何でもアリなので、この話はこれでもいい気がする。
ガイアの意志とか先人類とかそれらしきことを色々言っているが、「中二病か!」という劇中のセリフをそのままあげようw
謎を謎のままとしなかった姿勢を、どう評価しようかという部分もあるけどなあ。
結局説明台詞が増えてしまったし、派手なVFXで誤魔化してはいるけれど、結局これって会話劇だったんじゃない?という感じ。
台詞が台詞なので、どうも読んでる感じがしてしまうところもあるんだけど…まあ。
それにしても、ドラマの最初を観てこういう話に広げるとは誰も想像すまい。
そんなわけで、個人的にはメインストーリーが取ってつけて膨らませた感を強く感じてしまって、いまいち入り込めない部分もあるけど、一方でふざけたギャグには笑える部分も多々あり、それなりに楽しめたと思う。
中盤のスペックホルダー全員集合はさすがにワクワクしたし、畳み掛けるようにマダム陽の歌と踊りにはやられたw
他にもパロディ・メタ・他作品とのリンクで構成されたこのノリは独特だよなあ。
やたらと肉体変形に固執する本作の演出はちょっと(?)だったけどね。
血の書道もあんまり気分は良くない。
ラストの当麻と瀬文の関係は悪くないと思う。
最後に腕をつかむシーンで暗転してくれればさらにだったけれど。
ボコボコされる瀬文はこの作品の集大成だと思ったね、空中に当麻の姿を見て空に手を伸ばす加瀬亮の表情が良い。
でもそんなシーンでもボコボコにする刑事たちが「太陽にほえろ」風スタイルだという"遊び心"…w
もどる(サ行)
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