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ストライカーユニットと呼ばれる飛行脚を装備し、謎の敵ネウロイと戦う10代の少女たちを描いたTVアニメの劇場版。
TV版2期のラストで魔法力を失った主人公の宮藤。
この劇場版はその続きなので魔法力もなく、空も飛べない。
それでどう話を進めるかと思っていたら、欧州留学ということになりロードムービー的な展開に持って行ったのはなるほどな構成か。
軍規に厳しい新キャラを立てて宮藤を観察させることで、改めて主人公の主人公たる気質を提示するあたりも、ベタだけど構成としては悪くないね。
もともとTV版からしてレギュラーメンバが多い作品なので、段取り良くやらないとキャラが描ききれないのだけど、その辺も敵・ネウロイの暗躍を少しずつ絡めることでクリアしてるかな。
しかし話が半分すぎてもキャラ紹介のような状態が続くので、いったいどうなるのかと思ったら…。
まさか全員集合をクライマックスにして、宮藤復活で「つづく」とは。
次期シリーズへの布石とは!w
とはいえ宮藤復活のシークエンス…通信が微かに聞こえるあのシーンは確かに熱い。
あまりにもベタなのに確かに燃える展開であるのは認めるところ。
なぜ宮藤があそこまで慕われるのか、という主人公補正についても長い前振りがあるわけだし、最後の盛り上がりを考えれば良くできているとは思う。
…まあ、ちょっと宮藤が男前(?)になりすぎている気がしなくもないが。
空戦シーンは劇場版だけあって流石にバリバリ動く。
迫力もあっていいが、このシリーズお約束の尻や股間を狙ったアングルが何ともあざとく繰り返されるので、個人的には少々気になるけれど…。
でもそれがこの作品らしさであるわけだから、「またやってるわw」と笑うくらいにならんといけないんだろうな。
まあ、この映画ではTV版のようにやたらと風呂のシーンが描かれることもなかったし、それだけでも良しとしよう。
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