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ひょんな事からジャズバンドを組むことになった女子高生達の姿を描いた、矢口史靖監督のコメディ作品。
難を上げればキリがないが、切っ掛けが強引で、主人公達がのめり込んでいく切っ掛けもいまいち踏み込みが足りない気がする…。
それぞれのキャラクターも掘り下げ方が浅く、誰か個人というよりは“ジャズをすることになった女子高生達”という記号が主人公の作品かな。
そういう意味では前作の「ウォーターボーイズ」よりもさらにジャンル映画の色合いが強くなっている気がする。
悪く言えば完全に二番煎じなわけだけど、全体的には矢口監督らしい笑いをちりばめてあるし無難には楽しめました。
出演者の演技は…、この監督の作風というのもあるけど、みんなワザとらしくてそれなりw
劇中では夏に活動を始めて、冬には市民会館で見事な演奏を見せる。
あまり熱心な練習シーンが出てこないので、なんだか簡単に上達している様に見えるけど、そこは時間経過から考えて画面外で頑張っていたと考えるべきか…。
そんなところにもこの映画の向いている方向が垣間見える気がするよね。
そういう状況に陥った人たちのシチュエーションコメディであって、それを乗り切るために努力して成長した話を撮りたいわけではなさそうってこと。
まあそれはそれでも良いんだけど、個人的にはそこまでの積み重ねが淡泊だったせいで、ラストの会館での演奏がいきなりバリバリこなされた様に見えてちょっと違和感も感じました。
ただ、演奏自体は演者達が本当に練習して演奏しているので説得力はあります。
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