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大阪の下町を舞台にした、人情喜劇マンガの名作を高畑勲が映画化した劇場版作品
実に見事に原作をアニメ化してます。
近年は宮崎駿の陰に隠れ気味だけど、やっぱり高畑勲は上手い。
原作(文庫版で言う1〜2巻)の良いところをアレンジして、上手く2時間の映画にまとめてるわ。
テツの人物像、チエの生活環境から始まり、(今作では“社長”と呼ばれてる)百合根のオヤジとアントン。
ヨシ江の帰還と遊園地、アントン・ジュニアと小鉄の決闘。
ただのドタバタ物じゃない、人情モノという「じゃりン子チエ」の魅力がちゃんと伝わってくる良い映画だと思う。
ホント、ヘタすると泣けるしw
舞台は60〜70年代の大阪の下町。
劇中で「ゴジラの息子」が上映されてたから、67年以降か。
俺の生まれたのはもっと後だけど、どこか懐かしい感じがする風景だわ。
さすがにこんなハチャメチャな人等は俺の周りには居なかったけど、ギリギリまだこんな雰囲気の残る時代に生きていた気がする。
割と下町住んでたのもあるけどね。
そういう世界にノスタルジーを感じるのは、もはや歳をくった証拠か…。
しかし声優陣が、今考えるととんでもないな。
関西の大物芸人が目白押し。
俺のよく知っているTV版とは声が違うから不安な部分もあったけど、いざ観てみるとそれはそれでシックリくる。
さすがにチエとテツは中山千夏と西川のりお以外には考えられないけどねw
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