旧日本軍の秘密資産・Ｍ資金を巡る経済サスペンス。
監督・脚本は坂本順治、原作・脚本は福井晴敏だが小説と映画は別ストーリー。

どうにも全体的に芝居がかっているというか、ヘタすると段取りで演技しているのが見える？？
そのせいか緊張感がイマイチ伝わってこないんだよなあ。
本来現実と地続きであるべきリアルなテーマなのだから、もっとリアルに深刻にあってほしいと思うのだけど、ワザとらしいのが目について、逆に深刻なのは上っ面だけに見えてしまう。
なんだろうね。
資金を巡る陰謀が、いつも間にやら途上国の発展というテーマにすり替わり、どうもその辺も居心地を悪くさせてしまっているか。

随所に入る格闘シーンは迫力不足。
今どきのカットを割りまくる演出ではなく、淡泊に撮り続けてしまっているのが原因だろうけど、そもそも見せ方が上手くないよ…。
役者についてはホントに豪華だと思うのだけど、それだけに勿体ないよね。
相手方の親玉がヴィンセント・ギャロという配役には驚いた。
これが一番のサプライズだった。

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