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廃部寸前の相撲部の奮闘を描くスポ根もの。
こういうのが日本らしい日本映画と言えるんだろう。
半ば強引に入部させられた主人公秋平が次第に本気になっていく様子は自然で、スポ根ものながら無理のない展開が非常に感情移入しやすい。
部員5人それぞれのキャラが全くバラバラなのも上手いよなあ。
青木役の竹中直人は不自然なくらいオーバーアクションなのに、そう思う以前に道化として非常に笑える。
こんな役、竹中氏の為にあるようなもんだw
監督役の柄本氏も飄々としていて実に良い味出してるねえ。
なんと言ってもこの映画は相撲のシーンがリアルだからここまで引き込まれるんだと思う。
音の誇張や、決まり手の指定はあるとしても、それをそうと思わせない力強い動きは非常に説得力があって、観ている方もかなり力が入ったね。
ストーリーのテンポ、緩急の付け方、題材が見事にハマっていて、ラストまで見入ってしまいました。
なにより、主人公が人間的に成長するラスト、いいわ。
でもふと思うと、秋平は数年後には青木状態になっているのか?
もどる(サ行)
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