臨死体験ができる体液を出す“シニモドキ”という虫を求めることになったルポライターと、その一行の姿を描いた不条理コメディ。

相変わらず全力で不条理な小ネタを積み重ねていく三木聡監督。
もうストーリー進行に関係ないネタがほとんどで、監督作風を知らなければ全く理解できないかも？
それでも俺は、同じく不条理コメディの三木監督作「ダメジン」よりは楽しく観られたけどねｗ

ネタのほとんどはどうでも良いモノばかりだけど、たまに爆笑してしまうネタや、前振りがきちんと生かされている部分もあって、ちゃんと考えて積み重ねているんだなあと関心もする。
真面目な世界観が在ってこそ、それを茶化した世界観である三木ワールドが成立するんだろうね。
それでいて事件の黒幕と思しき人物達は全くオチをつけないなど、それ自体を不条理にしてしまう割り切り感に呆然ともするがｗ
まあ、三木作品らしさと言ったところか？

そんな寄り道ばっかりだから、正直なとこ中盤はちょっとダレた所もあったんだけど、一応の大団円で爽快さもあったのでしてやられた感じです。

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