シネつう!
JAPAN STYLE !!

DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団
2017年制作

満足度:

Flashアニメ「秘密結社 鷹の爪」の劇場版第7弾。

色んな企業や作品とタイアップやコラボを繰り広げている鷹の爪団が、まさかのDCコミックスとのコラボ映画を世に出すとは。
シャレの分かるワーナー・ブラザースとDCコミックスはすごいな。
俺の中でDCの好感度が上がったw
(レゴシリーズでDCがある程度柔軟性があるのは知っているけど、まさか鷹の爪とコラボとは…ねえ。)

それはさておき、内容的にはいつもの「秘密結社 鷹の爪」のノリで展開される。
冒頭には吉田君の前口上があり、「今日は数あるタメになる映画を差し置いて、本作品をお選びいただき誠にありがとうございます」のあいさつの後、劇場版お約束のバジェットゲージの説明が。
これが出来るのは「鷹の爪」だけだよなあという安心感w

基本的には「鷹の爪」はメタとパロディのふざけた笑いの世界観で出来ているわけだが、そこにDCヒーローをねじ込んでくる異種格闘戦の様な組み合わせを成立させた監督・脚本のFROGMANはやはりバランス感覚が良いと思う。
アメコミのヒーローを公式にパロディとしてイジれる事にも腰が引けてないし、両方のキャラをちゃんと立たせて話を成立させているもんね。
ジョーカーが本作で行った悪事もジョーカーらしさがちゃんとあると思うし、ヒーローの活躍をゴンゾのアニメでカッコよく見せたり、低予算落書きに落としたり、吉田"ジャスティス"リーグでパロったりと、上げたり下げたりしながら活躍しているのが面白い。

パロディは「シン・ゴジラ」と「君の名は。」が大ネタでぶち込まれるが笑わせてもらいましたw
某都知事に似た感じの首相がコケにされた感じで描かれていたりと、政治家をバカにする感じもいつものFROGMAN。
エンディングでバットマンの1億円を断って、ヒーローとなれ合わない姿勢を貫いた総統こと小泉鈍一郎節もブレが無くていいね。
あとデラックスファイター…、安定したクズヒーローっぷりがさすがですw

ジャスティスリーグの面々を演じるのはFROGMAN…ではなくプロの声優メインなので安定感がある。
バットマンが山田孝之なのはPlayStationのCMのパロディ的なところもあるのかな。
しかし個人的に本作で一番ハマっていると思ったのは安田顕のジョーカーですわ。
ジョーカーの危ない雰囲気も笑い方も上手かったなあ、全然違和感なかった。
彼のジョーカーはありだな。


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