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スエディッシュ・ポップのシンガーを夢見ながら、何故かデスメタルのカリスマとなった主人公の苦悩の二重生活を描いた、同名人気コミックの実写化作品。
松山ケンイチの根岸&クラウザーさんは見事な演技。
根岸はクネクネしていてひたすら気持ち悪い(w)し、クラウザーさんはマンガを読んで想像するクラウザーさんに見える。
松雪泰子も、こういう役をやるんだなあ…と素直に感心。
なかなか上手かった。
その他のキャラクターは原作のイメージとちょっと違うものがあるけど、概ね良し。
全体的に世界観の抽出と再構築はそんなに違和感はなかったかな。
ただしストーリーに関しては、映画として纏めるためなのか相川さんと母親に正体を知られるという展開があり、しかもちょっといい話に落ち着いてしまうところが「D.M.C.」としてはどうなんだろうかと思ったりもする。
主人公がどこまでも二重生活に苦しみ、意図せずにどんどんメタルモンスターとして祭り上げられるのが原作「D.M.C.」の面白さなんだけど…、まあオチをつけないといけないから仕方がないか。
そういう意味では、原作のどこまでもドギツイあの下ネタ的展開を、上手くオブラートに包んで万人ウケできるコメディに変えているとは思うけどね。
原作の下ネタは気分が悪いという人には、無難に設定の面白さだけを抽出しているこの映画の方が楽しめるでしょう。
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