シネつう!
JAPAN STYLE !!

ドラえもん
のび太とアニマル惑星
1990年制作

満足度:

劇場版「ドラえもん」第11作。
目が覚めると謎のモヤの中にいたのび太。
モヤを抜けるとそこは立って喋る動物たちが人間のように暮らしているアニマル惑星だった。

2007〜2008年になってようやく環境問題が政治でも取り上げられるようになったけども、そのほぼ20年前から色々な創作物では物語で取り上げられてました。
この映画の「ドラえもん」はその内のひとつ。
これまでのSFやファンタジー的な世界観から一歩踏み込んで、現実世界の環境破壊といった人間活動を直接的に非難しているので、シリーズ的には珍しい部類なのかな。
それが「どらえもん」という世界にあって良いか悪いかというと…個人的には肯定的に捉えてます。

ストーリーは「宇宙開拓史」に近い印象を受けるけど、そろそろパターン化してきたのかも。
アニマル惑星とニムゲの地獄星の設定もテーマ的に分かりやすいので良いと思うんだけど、ドラえもん達を絡めるためのストーリー展開には少々強引さを感じてしまう。
その強引さを通り越して、中盤には「ツキの月」なる道具が飛び出し、しかもその成分が“ゴツゴーシュンギク”だってんだから、もうある程度自覚的にやってるのかもしれないけどw
(そういうの遊びが好きなんだけどねw)

ニムゲ首領の素顔がカッコイイ系のデザインなのと、空気の美味さを実感する台詞は良い感じ。
ラストに、別れが辛くなるからと友だちになった犬のチッポに黙って帰ろうとする場面で、自転車でチッポが追ってくるシーンも印象に残ります。


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