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劇場版「ドラえもん」第20作。
ドラえもんのゲームで遊んでいたジャイアンとスネ夫が行方不明。
のび太たちはそのゲームごとジャイアンとスネ夫を連れ去ったUFOを追いかけるが…。
展開としてはテンポは良いし、環境問題の話とかウンチク(宇宙船外との気圧差とか)に少し触れたりと「ドラえもん」の映画らしい内容で上手くまとめてあると思う。
(宇宙空間での“おなら”の伏線が最後にも使えれば更に面白かったのだけど…、そこは残念。)
冒頭のゲーム「スタークラッシュ」の宇宙戦闘などは画が実にヌルヌル動いて力が入っているなあ、と。
宇宙船などのメカ系デザインも良いね。
何より、本作はひみつ道具をたっぷり使っているところが楽しいと思う。
ストーリー的にはその場限りの使い方のものが多かったけど、ドラえもんが道具を使ってドラえもんらしい活躍をしているのが嬉しい。
伏線の様に見えたタイムふろしきの紛失がそうでもなかったのはちょっと拍子抜けしたものの、「宇宙開拓史」との差別化をするなら仕方ないかな。
しかし、宇宙モノというジャンルに海の生物チックなデザインの宇宙船を出したかと思えば、「ユグドの樹」とか「ガイア」とか神話的なモチーフもチラホラ登場するし。
果てには敵の黒幕が「アンゴルモア」とか…。
1999年の映画とはいえ、いきなり「ノストラダムスの大予言」まで入れて来るとは、ちょっと色々詰め込み過ぎな感じはするけれど。
まあそれでも先述の通り道具が色々と出てくるし、「スタートレック」みたいに未知の惑星の生き物に翻弄されるような感じも冒険ぽくて良いし、なかなか楽しめた気はする。
あと、ゲスト声優陣がベテラン揃いでなかなか豪華で良かったな。
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