シネつう!
JAPAN STYLE !!

映画ドラえもん
のび太の恐竜2006
2006年制作

満足度:

声優総入れ替えの新生「ドラえもん」劇場版第一作。
'80年に制作された「のび太の恐竜」のリメイクです。

やはり制作者側としては旧ドラとの差別化を意識してるんだろうか、基本ストーリーは同じながら演出や画は大きく変えてきてる。
ドラやのび太たちキャラクターが動く動く。
表情もグニャグニャなくらい豊か。
まあ意識して太さの違う線でキャラを書いているから、その分普通のアニメとはまた印象が違ったね。
手書きっぽいと言うか、暖かみを出そうとしているんでしょう。
その画自体はTV版の新ドラとも違うモノだし、ある意味“映画だから”という実験的なところもあるんだろうけど、良い味は出ていたと思う。

恐竜の描写は明らかに変わってた。
さすがに某恐竜映画の影響が随所にあって、“ティラノvsスピノ”なんていうどっかで観た対決もあったり…。
そもそもオリジナルと比較すれば、恐竜が“ゴジラ立ち”をしていないわけで。
25年という時間をそんなところで感じたりもしましたわw

ストーリーは分かってるんだけど、終盤はジーンと来る。
でも展開をちょっと変えてきたのは驚いたね。
この辺は旧作ファンを意識してなのかなあ?
確かに最後の最後まで自力で行くということに意味を見いだせば、この終わり方のほうが綺麗なんだけど。

エンドクレジットが流れて、ラストに原作漫画が数コマ映されますが、スタッフの原作に対する敬意を感じました。
新作があればまた観に行きたいですね。


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