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劇場版「ドラえもん」第21作。
ひょんな事で繋がったのび太の部屋とマヤナ国。
見た目がのび太にそっくりなマヤナ国の王子は、入れ替わっての生活を提案するが…。
容姿がそっくりな身分の違う者同士が入れ替わってみる、というのは古典と言ってもいい使い古された設定だよね。
だけど、お互いの生活のギャップに驚くという作劇が面白いので、いろんなところに使われるのだろう。
本作でも王子の生活を楽しむのび太と、20世紀の東京の様子に驚くティオ王子の文化ギャップが一つのネタになっているのだけど…。
いくら似ているとは言っても、メガネありののび太と、メガネなしの状態のティオが瓜二つってのは無理があるよねえw
(度なしメガネをかけて返送したティオはともかく、ティオに化けたのび太はいきなりメガネをかけたように見えるわけでしょ?)
まあそこを気にするのは野暮というものだろうから、とにかく「似ている」ってことで気にしちゃダメなんだろうけど。
気になりますw
結局のところ尊大だったティオ王子は、のび太と交流するうちに変化していく。
そこが主題となっていて、明らかにティオ王子が主役。
ストーリーとして人に対する思いやりの面を考えさせるという部分では悪くないか。
でも極端に言えばのび太たちはそれに立ち会っただけに過ぎないので、やや受動的すぎる印象もあるので、正直言うと個人的にはいまいちかな。
あとは生贄を助けるシーンで…、その土地の価値観をのび太の感覚で否定するというのがどうもね。
生贄が良いかどうかはともかくとして、「ミノタウロスの皿」を書いた藤子F先生だったらこんな展開を入れたのかなあ?などと思った次第。
さて、小ネタとしては冒頭で魔女が唱える呪文…。
「三つ目がとおる」ですねw
これには思わずニヤリ。
あと風神うちわで羽を吹き飛ばされたコンドルの描写には思わず笑いましたw
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