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劇場版「ドラえもん」第4作。
夏休みに海底でキャンプをすることになったドラ一行が、海底人達の戦いに巻き込まれる。
何と言ってもこの映画はバギーでしょう。
わがままな人工知能を持ったバギーが、想っていたしずかの涙を見て怒り、自己犠牲で敵のボス・ポセイドンを倒す。
…やっぱり名シーンだよな。
全体としては原作をちょっとカットしている部分もあるけど、まとまり感はあって違和感はないし、個人的には海底人がジャイアンの義憤によって、味方になる展開が好き。
やはり映画のジャイアンの行動力はカッコイイよ、後先考えてないけどw
本作から芝山努が監督になっております。
彼はこの後25作目の「のび太のワンニャン時空伝」まで監督を続けた人物なので、そういう意味では本作がアニメ版“ドラえもん”の一般的なイメージの原点になるのかな。
今でこそ名作の一つとして数えられる作品ではあるものの、一連のドラえもん劇場作品の中では観客動員数が一番低い作品でもある。
鬼角弾による自動報復というMADや米ソ冷戦を連想させるストーリーは、ターゲットである子供には少々重たかったのかも?
でもそういう現実社会の比喩としてのストーリー性が、“すこしふしぎ”なだけじゃないドラえもんのSFとしての質の高さでもあると思うけれどね。
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