シネつう!
JAPAN STYLE !!

ドラゴンボールZ
復活の「F」
2015年制作

満足度:

劇場版第19弾。
ドラゴンボールによって復活したフリーザ。
孫悟空への復讐のため、フリーザ軍を率いて再び地球に襲来する。

敵としてのフリーザは貫録十分!なんだけど、悟空とベジータがインフレ起こしているので、原作のフリーザ編の様な圧倒的な敵に対する絶望感ってものが薄い。
これは仕方のないことなので、ストーリーとしても、襲来してきた時に悟空とベジータは地球にいない様にして何とかピンチを作っているけど、クリリンが言うように「いつも」そんな感じだよねw
増えすぎた登場キャラクターも整理して、必要最低限の人数でコンパクトに進めていたり、なかなか構成は苦労しているようにも思う。
ヤムチャや餃子は天津飯に置いてこられ(足手まとい?)、悟天とトランクスも「ムチャをするから」という理由で蚊帳の外。
まともに考えれば貴重な戦力だけど、見せ場がとっ散らかるのでこういう割り切り方も必要ですわな。

その代り、「Z」では戦力外になっていた亀仙人が久々に戦闘で活躍してくれたのは嬉しいところ。
俺の中では未だに宮内さんが声をやっていた時代のイメージが強いけど、佐藤さんにも慣れてきた。
ジャコ(2013年に発表された「銀河パトロール ジャコ」の主人公)もフリーザの手下くらいとは戦えるんだなあ。
これはなんだか意外だったけど、Z戦士を削ってでもジャコを登場させて見せ場を作るのだから、鳥山明はこんなコメディキャラがやっぱり好きなんだろうなあと感じるね、結構いい味出してたし。
(本作の脚本は鳥山明。)
変身したフリーザを見たジャコが、画面の端で正面向いたまま遠くに後退していくのは笑った。

さて、今回は話の大半が戦闘場面になっているので、前作「神と神」よりはこちらの期待しているものに近かった気がする。
とはいえ前述のとおり絶望感の薄さがなんとなく緊張感を削いでいるのは勿体ない。
バトル描写は「ドラゴンボールZ」らしい超スピード描写のいい場面もあるんだけど、たまに吹っ飛ばされてもゆっくり飛ばされているようなものもあって微妙な場面も。
このクラスのバトルになれば、飛ばされてる途中はほとんど見えない方が良いと思うんだけどなあ。
結構しっかり描いてあるのも善し悪し。

それにしても本作のオチはどうだろうか。
一応ウイスの能力については前振りが序盤にあるけど、時間の巻き戻しをやっちゃ何でもアリというか…。
同年春に公開された「映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記」とネタが被ってるんじゃ…と思ったのはここだけの秘密。


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