シネつう!
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ドラゴンボール超
ブロリー
2018年制作

満足度:

劇場版第20弾。
かつてベジータ王によって追放されたブロリー。
彼の父パラガスと共にフリーザ軍に加わったブロリーは、地球でベジータや悟空と激突する。

TV版「ドラゴンボール超」のその後の話。
実は「超」は観てなかったのだけど、あんまり問題なかったねw

ブロリーとベジータ…というよりはパラガスとベジータ王の因縁、そしてフリーザとサイヤ人の因縁という「サイヤ人」に話の軸を特化させたことで、ストーリーはとてもシンプルながら戦闘シーンの勢いそのままに楽しめる良作になってました。
序盤で状況の説明が一通り済んだ後は、ひたすらブロリーとの戦いが描かれるだけというのは実に潔い。
あえて地球側で迎え撃つキャラを悟空とベジータに絞ったことが話を散漫にさせなかった要因だろうけど、その潔さが中盤以降の大迫力戦闘シーンに気持ちを入り込ませてくれました。

本作のブロリーは過去の映画とは切り離してキャラクターを再設定されたので、悟空やベジータはブロリーと初対面。
どんどん天井知らずの強さを見せていくブロリーに合わせて、どんどん戦闘レベルがアップしていくバトル描写はまさに劇場版レベルだったなあ。
超絶スピード感と迫力のクオリティで圧倒されましたよw
インフレを起こしていく戦闘描写は、“ゴッド”や“ゴッドスーパーサイヤ人”に至ってもそれぞれに戦い方のスタイルを変えたりして演出として飽きさせない工夫がされていたし、映画の大半が戦闘シーンにもかかわらず最後までテンションを維持して行ってしまうところが良いね。

基本的にブロリーの出自にまつわるシリアス路線が話の背骨になっている中で、鳥山明的なギャグもチラホラ。
フリーザの「身長を5センチ伸ばしたい」や、ブルマの「5歳若返りたい」とかいうしょーもない願い事が実に鳥山明っぽい。
フュージョン失敗のベクウネタはまんまゴテンクスのセルフオマージュだろうけど、親子ともどもおんなじことをするのな。
(見届けるのはやっぱりピッコロw)

今回の出来事に対してのフリーザの立ち位置は、目立つ位置で観戦しているものの前面に出すぎない程度に黒幕感があっていいです。
パワーバランス的には残念ながらフルパワーのブロリーに圧倒されてしまったけど、やっぱり何かを企んで話を動かせるキャラとしてはとても重要、良いキャラだわ。

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