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1989年と2004年にそれぞれOVAで発表されたSFロボットアニメの劇場版。
「トップ」と「トップ2」のストーリー上の関連を考えると、こういった具合に連続で見られるのが一番の理想型かな。
劇場版用に再編集したことで、特に「トップ2」はポップさが薄くなってしまっているものの、逆に“宇宙怪獣(変動重力源)vs人類”という「トップ」の世界観が前面に出てきて、作品の統一感は強まったとも言えるか。
でも、OVA版「トップ2」の1〜3話から4〜6話へのミスディレクション(宇宙怪獣が宇宙怪獣ではなかった!)が「トップ2」の白眉だと思っている俺にしたら、やっぱりこの劇場版は初見のような衝撃はないね。
仮にこの劇場版が「トップ2」の初見だったとしても、1話の半分と2〜3話をバッサリとカットされてるから、OVA版の様な“してやられた感”は無かっただろうけど…。
「トップ」の方は逆にそれほど違和感を感じなかった。
そりゃあもちろんあっちこっちカットはされているけど、元々のベースとなる世界観がしっかりしているし、編集による展開の跳躍も気にならない。
ユングの出番がかなり減ってる気はするが…。
改めて「トップ」と「トップ2」続けて観ると、ウラシマ効果を生かしたストーリーと大オチが見事だと思う。
でも個人的には劇場版よりもOVA版の方が良い出来とは思う。
やはりこの手の再編集した劇場版は“ファンのための作品”というところから一歩飛び出すのが難しい。
劇場版は1と2で96分ずつの計192分。
2の冒頭に5分のインターミッションもあるので、続けてみる時は時間の確保が必要です。
ちなみにインターミッションは表示されている「幕間/INTERMISSION」という文字がちょっとずつ大きくなってます。
地味なところもしっかり演出してますなw
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