シネつう!
JAPAN STYLE !!

図書館戦争
革命のつばさ
2012年制作

満足度:

メディア良化法が施行され、良化特務隊によって過激な検閲が行われるようになった架空の日本を舞台に、図書の守り手である図書防衛隊の戦いを描いたアニメ。
原作は有川浩の同名小説「図書館戦争」シリーズの4冊目「図書館革命」。

ノイタミナ枠で放送された全13話のTVアニメの続編だけど、放送から4年後に劇場版で新作とは間隔としては珍しめ。
間が空いたのでTV版のおさらいもある程度あるかと思いきや、人物紹介もOPで二つ名と共にサラリと描き、そこまででTV版を思い出す程度にやりきってしまう。
知っていればそれでだいたい思い出せる感じなのだけど、逆に言うと、やはりTV版からのファンや原作を知っている人向けの作品かな。
まあ続編だし。

話のキーを押さえた進行は観ていて分かりやすいのだけど、数か月間という劇中時間ほどには観ているこっちが体感できなかったので、ちょっと緊張と緩和の切り替えの差が気になったようなならないような。
でも、最後まで観ると105分の上映時間で上手く纏めきった感はあったと思う。
戦争というタイトルがあるけれど、TV版と同様に武力行使としての戦闘描写は少なく、作品意図としてもそちらがメインというわけではない。

どちらかというと登場人物…主人公の成長と良化法のある世界との決着というのが主体だし、戦闘よりも政治力がモノを言う部分はリアルか。
とは言え検閲側に武装許可がある極端な設定は、そもそもやりすぎ感を感じているのだけど…、まあそういう世界観だからw
焚書や思想統制、管理社会と言った世界観はSFの常だし、そういう視点で納得しています。

主人公たちの恋愛模様は女性受けしそうだなあと思いつつも、そこもまた図書館戦争らしさ。
今作でそこも決着しましたね。

ところで、劇中で大阪に移動するパートがあるのだけど、映るのが東京の街並みだと気にならないのに、ああいう具合にアニメで大阪が描かれると慣れていないせいかどうにもこそばゆいw
それはそれで面白かったけど、ただいくら大阪でも服屋の店員があそこまでベタな関西弁で応対することはないだろうよ。
どうも大阪パートはギャグっぽかったなあ…(苦笑


もどる(タ行)

当サイトは
円柱野郎なる人物が
運営しています
since 2003.02.01