シネつう!
JAPAN STYLE !!

鉄拳
ブラッド・ベンジェンス
2010年制作

満足度:

人気格闘ゲーム「鉄拳」のスピンオフ劇場CGアニメーション。
ある日、アンナから京都の高校へ潜入を指示されたシャオユウだったが、真相が明らかになるにつれ三島一八と風間仁達の争いに巻き込まれていく。

本家のバンダイナムコが作ったCGはハイクオリティで良くできている。
人間が生きているかのごとくリアルか…というと、そっちよりもゲームからの延長線上のイメージを崩さない程度には作り物なんだけど、この作品の場合はそれで正解でしょう。
ただ、話にはどうにも入り込めない。
ゲームの世界観を前提にしているし、そこについてはほとんど説明がないのは仕方がないにしても、一本の映画としては不親切というか。

それぞれの思惑や行動がどうも表面的だし、いざぶつかって闘うとかという場面になっても、危機感が伝わらずにどうも置いてけぼり感がある。
画面では物凄いことが起きているのだけど、でも全然ノれなかったなあ。
場面場面では相手を空中に浮かしながらのコンボ攻撃など、ゲームを彷彿とさせてニヤリとはするものの、終盤にはデビル化、巨大木人…とインフレも過ぎた。
デビルはお約束とは言え、でもなんでも盛り込めばいいってもんじゃないのでは?

バトルがインフレを起こす割には登場人物はかなり絞られていて、自分のお気に入りキャラが出ていなかったという部分でもちょっとガッカリ。
シャオユウの学生服姿をやたらとローアングルで映したりと、そういうあざといところにもちょっと辟易した次第であります。


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