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巨大都市シュテルンビルトを舞台に日夜悪と戦うヒーローたちの姿を描いたTVアニメの劇場版2作目。
TV版の後、二部ヒーローとして軽犯罪を取り締まる虎徹とバーナビーの二人だったが…。
TV版序盤の再構築だった前作「-The Beginning-」と違い、今作は全編新作で展開される。
ワイルドタイガー・ワンミニットとして限定された虎徹のNEXT能力もそのまま。
ご都合的に能力が復活することもなくて良かった。
さすがにそれをされてたら興ざめだっただろうけど、限定することでハンドレッドパワーの使いどころを判断するという成長(バーナビーの忠告を受け入れた)や、通常状態でもがむしゃらに立ち向かう姿への市民の共感といったドラマに転化させている部分はタイバニらしくて好感。
事件も劇場版らしい派手なものである反面、犯人の個人的な復讐というように、過去のバーナビーとの対比も使ってシリーズらしさを保っているし、TV版から間は空いてしまったけど待った甲斐はある作品だった。
少なくともアクションシーンの動きだけでもお腹はいっぱいである。
新キャラのライアンは、やはり名コンビを割くポジションなので最初は不信の目で見てしまったのだけれど、意外に良い奴だったので驚き。
“シュテルンビルトに穴をあける”という伝説のくだりでカットを入れてミスリードするのは卑怯だなw (すぐバーナビーの杞憂だとバラしはあるけど。)
それにしても、登場人物が多い作品なのでヒーロー全員にまんべんなく見せ場が用意するのは大変だったろうけど、結果的にそのバランスは納得の出来だったね。
何組かずつバラバラの場所で戦って、最後に集結は…熱い!
クライマックス、虎徹とバーナビーのハンドレッドパワー解放から大団円のくだりは、ベタだけど興奮してしまったよw
ストーリー的には続きを作ろうと思えばできる感じではある。
虎徹とバーナビーのコンビも復活したし、ルナティックとの決着もついていないし、ブルーローズの恋路もどうなるのか…?
でもここで終わっても納得できるかな。
この作品世界で、名コンビはずっと続いていくんだろうという安心感でフェードアウトしていく、そういう感じで良い。
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