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リリー・フランキー原作のベストセラー小説の映画化作品。
親子愛モノの話にめっぽう弱い俺ですが、この作品は直球ど真ん中で迫ってきますね。
学生時代にオカンの仕送りを自堕落な生活の為に使い切ってしまうような主人公の親不孝ぶりがあるからこそ、癌になってしまったオカンを上京させ、病室でずっと付き添って看病する姿に感動してしまう。
感謝しても仕切れない親に対する気持ちや、息子のために生きてくれたオカンの姿には感動させられました。
この話は、誰にでもあるであろう普遍的なテーマだからこそ、小説もベストセラーにもなったんだと思う。
でもその上での映像化は難しかったに違いないが、この作品は良くできている。
演出もリアルなロケセットに説得力があり、そしてオカンというキャラクターに樹木希林と内田也哉子という実の親子を配したのが良かった。
やっぱりオカンはこの作品の縦糸だものね。
オダギリジョーも小林薫も年齢に幅を出しながら良い演技をしてました。
もちろん、笑いも涙もある松尾スズキの脚本が上手かった…。
観終わった後でも、頭の中で反芻するとこみ上げるモノがある良い作品です。
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