7
ある日、名前を書くだけで相手を殺すことの出来るノートを拾った青年と、彼を追う青年探偵の対決を描いた人気マンガの実写化作品(前編)。
原作の膨大な情報量から考えると、ストーリー的にはギリギリそぎ落として上手く纏めたとは思う。
でも原作のキモはその情報量に裏打ちされる夜神月(キラ)とLという天才同士の対決なわけで、その情報量が落ちることで必然的に対決の緊張感も無くなってしまったのでは勿体ない。
基本的にこの映画では、二人の駆け引きというよりも夜神月の殺しを主眼に描いたってのもあって、そういう緊張感が伝わってこなかったのかもね。
展開的には前半は原作ベース(微妙に違うところもあるけど)で展開していく。
でも後半の南空ナオミの話あたりからどんどん原作と変わって…。
映画として、前編のクライマックスとして盛り上げないとイカンのは分かるけれども、無理に“恋人が人質に”のような展開にせず、やはり原作のような駆け引きの方が個人的には良かったのだけれども。
配役はそんなに違和感なかった。
流石にマンガのイメージそのままなんて人間もいないから、この辺が限界だろうというフィルターをかければ、ね。
鹿賀丈史の夜神総一郎は原作より格好良かった(w)が、これもありかな、と。
リュークも造形が頑張ってたんで見た目に問題は無かったんだけど、ちょっとアップになると質感が足りない気もする。
まあ、この世の者でもないわけだから死神のリアルな質感なんてのは分からないけど、もっとざらついた皮膚かと思ってたんで、あのテカり具合はちょっと違ったかなあ。
もどる(タ行)
当サイトは
円柱野郎なる人物が
運営しています
since 2003.02.01