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手塚治虫原作の同名マンガの実写化作品。
体の48カ所を魔物に奪われた青年が、体を取り戻すために野党“どろろ”と共に魔物退治の旅に出る。
世界観や設定などは全三巻の原作から結構アレンジされているものが多くて、原作を読んでいる者にとっては微妙な変更点もあるものの、まあ許容範囲かとは思う。
ただ、観ていてもどこかしら“映画を観ている感じ”がしない。
舞台設定が架空の世界だからなのか、出演者がドラマぽいからなのか、肝心要の特撮が浮いているからなのか分からないけど、何か重さが伝わってこない。
まあ、体を取り戻すという話なだけに、あまり重くやられても困るけど…。
本作では強引に醍醐景光との因縁に決着をつけたけど、旅はまだまだ続くらしい。
こういうところも原作とは違う。
映画的な纏め方としては、どろろの涙で一つのオチを付けたところは良いとは思う。
でもやっぱりマンガで読んだ“どろろ”とは別物だよね。
多宝丸とも和解してるし…。
原作はもっとハードな話だった気がするんですわ。
そのアレンジを良しとするかどうかで感じ方が変わってしまうかな。
続編に含みを持たせた終わり方だったけど、個人的にはあえて作らなくても全然かまわないと思ってしまいました。
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