シネつう!
JAPAN STYLE !!

劇場版
天元突破グレンラガン
紅蓮篇
2008年制作

満足度:

GAINAXの熱血ロボットアニメの劇場版。
TVシリーズ第1話〜第14話あたりまでを、総集編&再構成で描く。

TVシリーズはリアルタイムで熱血しながら見ていただけに、この劇場版でも燃焼できるかと思いきや、不思議と乗り切れなかった。
元々が普通のアニメの4倍濃縮のような内容だったのを、劇場版でさらに濃縮しているせいで胸焼けを起こしちゃったのか?
確かに各話の名場面はあるし、特に気に入っている8話はほぼそのまま入っているので盛り上がるはずなんだけど…。

やはり一度TVで見た内容をそのままダイジェストで見せられている感がいまいちだったんだろう。
所々で挿入されるアイキャッチも、流れを止めているような気がするし…。
まあ、TV版そのままの映像でも劇場鑑賞にたえるクォリティだって事は大したもんだなと思うけどね。
終盤になって新カットや新展開を怒濤の勢いで見せてはくるけど、もうその段階ではこっちがヘバってしまっていて、今度は勢いが激しすぎてビックリw(悪い意味ではないが)
展開の波が早すぎてね、もうちょっと流れにタメがあった方が個人的には良かった。

とにかく力押しで展開する内容は“無理を通して道理をけっ飛ばす”グレンらしいとも言えるけど、一本の映画としてみるとしんどい気がする。
前半のダイジェスト仕様ではオリジナルのTVシリーズを知っていないと置いていかれるだろうし、知っていても上記の理由で今ひとつ乗れなかった。
もうちょっと前後のバランスが取れていれば、印象も違ったのかもれないなあ。

個人的なサプライズとしては、劇場版が2部構成なのにTVシリーズ(全4部)の2部を全部消化しなかったことかな。
確かにこの映画のヤマを主人公シモンの復活と考えれば妥当な線での終わり方だけど、そうなると劇場版の後編はいきなりロージェノム戦…。
新展開は待っているのだろうか?

もどる(タ行)

当サイトは
円柱野郎なる人物が
運営しています
since 2003.02.01