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とある離島の中学校。
文化祭の前日、そこへ観測史上最大級の台風が近づいてきていた。
友情、ボーイ・ミーツ・ガール、ディザスター、SF。
色々やろうとして、どっちつかずのまま話がまとめられた感じ。
そもそも27分の短編に詰め込みすぎなんじゃないですかね。
少女・ノルダはなぜその地に来たのか、「地球を再構築するため」…何故?
「地の穴と天の穴と私が直列になることで…」…どういうことだ。
それだとしてもノルダが人間の姿になっている理由にはならないでしょうよ。
首輪に制御されていたのはともかく、それが解けたとしても、目的を達していないのならノルダの立場的にマズくない?
などと気になるところが多数。
要するに、そんなところは気にしちゃいけない雰囲気アニメなんだろうけれど、説明を省略することで逆に引っかかってしまっては本末転倒。
こういう話だったとしても、新海誠ならひたすら主人公のモノローグで主観を刷り込んでくるので、気づけば細かいことは置いておいてその情感にほだされてしまうのだけれど、この作品はそのレベルまでは行かない。
台風の描写や主人公の走る場面などの躍動感はあったので、物語に巻き込んでいく説得力がイマイチ足りなかったのが残念かな。
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