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TVアニメ「たまこまーけっと」のその後を描いた劇場版。
高3の春、東京への進学を決意したもち蔵は、たまこにその想いを告白するが…。
TVシリーズを通じて片思いで進展しなかったもち蔵の恋路。
そこに決着をつける意味で意義のある後日談かと思うけれど、真面目にラブストーリーであるために本来狂言回しとしてTV版のキーキャラであったデラに本編で居場所がない(登場機会がない)というのは、何か本末転倒な気も…?
が、見る側としては、たまこともち蔵の関係性が青春の甘酸っぱさと共に進展してくれて、なんだかこそばゆいながらも良い鑑賞後感を得られたんですがね。
青春の恋路としてはベッタベタな話。
"キャッチする"という分かりやすい演出も手伝って心情は良く伝わってくる。
告白を受け止める、バトンをキャッチする、糸電話を…といった具合にね。
今どき高校生がこうピュアですか?などと野暮ったいことは言うまいw
それはともかくとしても、恋で悶々とする以外は大した事件も起きない山のない話なのに、その空気だけで最後まで見せてしまうのは感心するなあ。
いやらしさのないちょっとした機微とかドキドキ感は、女性監督らしい繊細さなんだろうか。
まあこういった青春を送ったことのない俺としては、いずれにせよファンタジーみたいなものですがw
でも見守ってくれる友達や大人がいるっていいよね。
単純に恋の話ではなく、人間関係の話として良いと思ったよ。
基本的には真面目な展開の話ではあるけど、時折入るアニメらしいギャグ調の部分は良い感じだし、相変わらずのお惚け発言キャラ・かんなの台詞も面白い。
「リトルグレイ」をあのタイミングで言われたら笑うわ。
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