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東直己の“ススキノ探偵シリーズ”から「バーにかかってきた電話」を原作にした探偵映画。
どこか昭和のハードボイルドな探偵モノを連想させるような雰囲気。
それでいてユーモアもふんだんに入れられており、場面場面でクスクスと笑える。
この辺は主人公を演じた大泉洋のキャラクター性にもよるのだろうけど、この映画では"俺"という人物を魅力のあるキャラクターにしていると思う。
探偵モノなだけに、劇中の事件の裏にある真実を暴くためにストーリーが進行するのだけれど、この辺の作りはオーソドックス。
だからこそ昭和のニオイもするわけだが…、もう少しヒネりがあっても良かったかも?
実際には話的に謎の依頼人やどんでん返しは入っているものの、やっぱり予想できる範囲のものだし、映画としては雰囲気を楽しむ方向で見るのが正しいのかもしれないね。
ところで、劇中で"俺"は雪の中身生き埋めにされる場面があるのだけど、あんな埋め方されて這い上がれるの?と思ってしまった。
その後の「雪が柔らかくて…」のくだりは笑いどころだけど、あの深さでは無理でしょ…。
やはりノリで観ないとイカンか?w
主人公のモノローグも結構多いのだけど、その中で「俺は自分の主義を守るが、主義を貫いたソビエトは地図から消えた」という言い回しが印象に残ってます。
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