シネつう!
JAPAN STYLE !!

探偵はBARにいる2
ススキノ大交差点
2013年制作

満足度:

東直己の“ススキノ探偵シリーズ”から、「探偵はひとりぼっち」を原作にした探偵映画のシリーズ2作目。

前作の昭和クサさをそのままに、大泉洋演じる探偵が帰ってきた。
"昭和な演出"も"ベタな展開"も、この作品の場合は褒め言葉になるかな。
軽さと熱さを併せ持つ大泉洋と、温度の低い松田龍平のコンビも相変わらずでいいね。
というか、あのボロ車、買い換えてないのなw

今回は依頼人として尾野真千子がバイオリニスト役で参加しているけれど、凛としていたり、関西弁で凄んだりと、ヒロインとしては魅力的なキャラだったと思う。
さすがに本物のバイオリン演奏と比べると、演奏シーンはちょっと…という指の感じはあるけど、まあそれは言うまいw
中盤には正体に察しがつき、終盤の展開も読めたけれど、それでもこの映画はそのベタさが良いと思う。

少し気になるのは、市民派で人気のある議員を取り巻く話が今回の展開のキモであるのに、そこに反原発のイデオロギーが仕掛けに描かれていたところ。
反原発議員の窮地を救うためなら、暴力を使ってでもその原因を排除しようとする有志の"市民"。
制作側がどういう意図でこれを設定したのかはよくわからん。
「反原発のためならそこまでやってしまうよね」と共感してほしいのか、「自分たちの正義を盲信している放射脳なプロ市民キモい」と思ってほしいのか、どっちだ。
まあ、あの描き方で共感することはないと思うが。
なんにせよ、基本エンターテイメントの映画に入れるにはちょっとデリケートな部分だったんじゃないかなあ?


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