松本大洋の同名漫画のアニメ化作品

あの漫画をよくアニメ化出来たもんだと感心した。
原作漫画は、松本大洋の画風自体がその世界観を構築していると思うんだけど、その雰囲気を壊さないでアニメにしてしまうとは…。
特に背景ですな。
もちろん原作のような線画ではないけど、逆に、ものすごく描き込まれた宝町の風景にスタッフ達の情熱を感じる。
一つのキャラクターとしての“宝町”を作り上げてますね。

ストーリーは一部展開の前後はあるけども、ほぼ忠実に原作通りに進む。
ただ全３巻の原作を丸々２時間に収めたことでテンポが速いので、原作を知らない人には多少ついて行くのがキツいかもしれない。
でも原作のエッセンスは十二分に描かれているから、原作を知っていれば楽しめるでしょう。

この話はもちろんシロとクロが主人公だけど、やはり個人的にはネズミと木村の話にグッと来る。
話が進むにつれて変わっていく沢田もいいね。

オープニングで多少難ありかと思ったシロの声も終盤に来てハマってたし、主人公達を非声優で埋めてはいたけど、上手くいっていたのではないでしょうか。

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