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島根の里山を舞台に、主人公の少女が抱く東京から転校してきた少年への心情を描いた青春モノ。
同名コミックが原作ですが、そっちは未見です。
同じ山下敦弘監督の作品でも、「松ヶ根乱射事件」で描いたような“田舎”の闇の部分とは正反対の雰囲気が良い。
まあ、この純朴な田舎像はもはやファンタジーなんだと思うくらいだけど。
あるコミュニティーに異物(この場合は転校生)が入って来たことで起こる騒動を描くという手段は目新しいモノではない。
アプローチが違うだけで「松ヶ根〜」も一緒。
だけどこの作品ではちょっとだけトボけた主人公と、素晴らしい田舎の風景、純朴な田舎の人々の織りなす日常が微笑ましくて良いね。
ただ、基本的に主人公目線でしか話が進まないので、伏線かと思っていた色々な要素がほとんどほったらかしで終わってしまったのが、1本の映画として思うとちょっと物足りない。
親父さんの浮気?現場の真相とか、その後のシゲちゃんとか、東京の学校の破片とか、もうちょっと何かあっても良いような気がしたんだけどそれぞれのショートストーリーの中でしか描かれないんだよなあ。
個人的にはそこが微妙。
劇中で描かれるのは主人公の中学2年〜高校1年までの間の話。
なのに二人の関係はあんまり進展しないw
このゆっくりした時間が都会人の感覚とは違うんだろうかね。
でもそれが良い。
陳腐な恋愛モノであれば、このくらいの進行ならきっと1ヶ月くらいの間の話で済ましちゃうんだろうけど、そういうのは好きじゃないからね。
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