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超高速参勤を果たした湯長谷藩の一行。
その帰り、藩で一揆が起きたという知らせを聞いた藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)は、今度は超高速で駆け戻る。
前作のフォーマットを生かしながら帰り道を描くわけだけど、流石に如何に大名行列を見せるかといった同じことをしただけでは続編にはならないわな。
今度は道中の工夫よりも藩を巡る陰謀がメインといった印象で、そういう意味ではより勧善懲悪なTV時代劇の様な軽快な雰囲気が強くなった感じ。
そこに大岡忠相まで出てくると、なおさらそのイメージが強くなるわなあ。
あとは…、老中だけども陣内孝則のいかにも「悪代官」って感じの時代劇的な悪役演技(メイクw)のケレン味にかなり拍車がかかってたよね。
そういうコミック的な時代劇だと割り切ってみれば、嘘みたいな描写(ドリルの矢とか)や柳生の隠密軍団とのチャンバラ、終盤の戦など7人vs1000人という大ボラも笑って観れてしまうのだから不思議。
雲隠段蔵(伊原剛志)が現れた場面、娘が人質に取られてるとしても現場に連れて来るなよ柳生…とは思ったが(苦笑)
まあ、でも台詞回しや掛け合いのテンポも悪くなかったし、たのしめたかな。
というか最後の方で老中方の足軽が手盾での密集防御を見せてたけど…あれってローマの戦術なんじゃないの?
…まあいいか。
主演の佐々木蔵之介は、この内藤政醇という悪意のないキャラクターが実にハマっている。
その家臣たちもキャラもいい塩梅に活躍していたと思うので、普通に楽しめた気がします。
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