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近未来の東京を舞台に、超人的な能力に目覚めた若者たちと、それを狩る特殊部隊との戦いを描いたSFアニメーション。
全六章を毎月一章(上映時間45分)ずつ劇場で公開する興行形式の作品。
監督は飯田馬之介。
本作を制作中に飯田監督が急逝し、その後任にもりたけしが協力監督として参加。
設定だけ聞くと「スクライド」や「X-MEN」などを思い浮かべてしまうが、実際に内容もその手のジャンルとしてはかなりベタな感じ。
異能による形態変化のデザインでも「忘念のザムド」のような印象かな。
(「ザムド」もボンズの作品だけど。)
まあ話がベタなのはまだ導入部だからというのはあるかも。
なので設定の掘り下げやストーリーの広がりについては今後の展開を見るしかないが、それはそういうものだと思えば、この第一章はテンポの良い展開と魅せるアクションの質が高くて見応えはあった。
特にアクションは格闘戦が主体だし、カットの割り方や構図によるスピード感が良いね。
アクションの演出にかなり力を入れているのが分かる。
そういう作り手の気合が透けて見えるので、こちらも引きずられて気持ちが盛り上がりますわ。
世界観の紹介エピソードとしては満足いく内容だったけれど、話の引きとしては「おそらく今後もベタなんだろうな」と思える感じなので、引っ張り方はもうちょっと何かあっても良かったかも。
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