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人気TVドラマシリーズ、「トリック」の劇場版3作目。
ドラマシリーズ開始から数えて10周年記念の、劇場版2作目から4年ぶりの新作。
どっちかというと久々にシリーズのメンツが集まった同窓会的な感じの作品か。
それをわざわざ劇場版でやらんでも…、とは言うまいw
まあ、序盤こそ久々に見る定番のやり取りにニヤニヤしてしまうものの、本筋の妙なチープさは「やっぱり深夜枠のテンションで観た方が楽しいよなあ」との思ったりもするけどね。
それにしても肝心の暴かれる側のトリックがね、大したことない。
というか双子のトリックなんてテレビ版でやってるじゃないか。
「火をもって火を制す」というくだりにしても、それは風上から一方向に火が進む前提があっての話で、内側外側では説得力が…云々。
色々と思うところがあります。
その先の悲しい現実が明るみに出るという部分に、劇場版なりの深みを出そうとしているのかもしれないけど、それも何だか取って付けた様で。
基本的にこのシリーズは下らない小ネタの積み重ねと様々なパロディでニヤニヤ楽しむ作品だと思っていて、そういう意味では散りばめられた文字の遊びや、松平健を使っての「暴れん坊将軍」のパロディなどは確かにニヤニヤしました。
戸田恵子や山寺宏一の使い方もすっげー贅沢。
豪華なのかチープなのかw
でもせっかく同窓会的な新作なのにヅラ刑事の矢部がやっぱりほとんど本編に絡まなかったり、里見がネタの提供者で終始してしまったのも何だか物足りない。
せっかく4年ぶりの新作なのだから、もっとこうレギュラーメンバー全員が上手く絡む様なストーリーには出来なかったものだろうか。
制作者にはあえてこう言おう。
「なぜベストを尽くさないのか」。
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