シネつう!
JAPAN STYLE !!

着信アリ
2004年制作

満足度:

携帯電話に死の予告が入ると、その通りに死んでしまうという怪異を描いた秋元康原作のホラー作品。

身近なツールが死の媒介物になるというプロットは恐ろしいものだけども、「リング」のビデオが携帯になっただけ、という印象は拭えない。
差別化のためか、終盤はストーリーにどんでん返しがあったりして話を盛り上げようという魂胆も見えるけど、そこまで捻くれた話にせずにホラーはホラーの領分で怖がらして欲しいんだけど…。
(幼児虐待をネタにするなら、もっと真摯にストーリーを構築してくれ、とも思う。)

そういう意味だとこの映画はあんまり恐くなかった。
不思議と画に湿っぽさを感じなかったというのもあるんだけど、分かりやすいタイミングで大仰な力を使うので驚きが少なかったからかな?
個人的には“静かな感じで何かが見える”ってのが良い感じなんだけど、その手の場面では、マリエの家で天袋から覗かれていたシーンが一番気に入ってはいる。

逆に、終盤の廃病院なんて、あれはもうただのお化け屋敷だったのでそんなに恐くなかったw

そもそも、あんまり柴咲コウの演技がいまいち上手くない。
なのであんまり感情移入できないというのもあって、怖さも軽減してしまう。
観客自身がその世界にいる気分にならなくちゃ怖がられないよ。

ところで、マリエは何で動き出したの?
怨念の正体は違うのに。
そういえば美々子は何が目的でビデオを撮ってたんだ?
それを妹が持っているのも??

幽霊の成せる技だとしても、特にビデオの件は理由がよく分からん。


もどる(タ行)

当サイトは
円柱野郎なる人物が
運営しています
since 2003.02.01