TVアニメ「中二病でも恋がしたい！」の劇場版。
ヒロイン・小鳥遊六花の視点でTV版の出来事を振り返る総集編。

冒頭の六花の夢と、エンディングにTV版後の話がオリジナルで描かれるものの、六花が語っているという体の"総集編"部分が、なんと言うか、潔いほどの"総集編"…。
一応時系列で並んではいるものの、名シーンのツギハギで、飛びまくる場面、一切の状況説明もナシ。
一見さんには理解不能だろうし、ファン向けというにもあまりにも乱暴な編集の在りようにしばし閉口。
行間を読めというにも、色々と情報が欠落しているので、TV版のストーリーを記憶している人しかついていけないのでは…。
これではストーリーを放棄した名場面集ですよ。

エンディングにしても完全に２期への繋ぎでしかないし、なんかファンから金を絞ろうという魂胆が見え隠れするのがいただけない。
母親が六花の名前の意味を語るシーンは良いとは思ったのだけれど、それだけではね。

とはいえ、TV版の映像をそのままスクリーンで流しても耐えうる京都アニメーションの驚異の作画力には感心するばかり。
これに価値を見いだせればあるいは楽しめるのだろうか？
しかし個人的には全体的に乱暴だと思うなあ。

この本編よりも、同時上映だった短編の「Lite」の新作の方が楽しかった。
なんか残念です。

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