シネつう!
JAPAN STYLE !!

ONE PIECE 3D
麦わらチェイス
2011年制作

満足度:

劇場版「ワンピース」第11作。
「トリコ 3D 開幕!グルメアドベンチャー!!」と同時上映となった30分の短編映画。
大鷲に奪われたルフィの麦わら帽を巡り、大鷲・ルフィ一味・海軍の追いかけっこが始まる。

上映時間が短いので話は至極単純。
明快に追いかけっこなわけだが、それもこれも"ルフィの伸縮自在なアクションを3Dで見せる"というのが目的であって、何かの話を見せることがメインではない様子。
要するに3Dのイベントムービーですよね。
スパイダーマンの様に空中を飛び回るルフィ、サニー号の急流すべりの様な主観映像、この辺は完全に遊園地のアトラクションだもの。
でもそのおかげか変にひねった話でもなく、一直線に話が進むので意外に小気味良く見られた。

3D的な演出はかなり意識して作られていて、飛び出す映画としてはかなり派手な部類。
ただその分だけ視差移動も頻繁で、30分も観ていると疲れるんじゃないかなどという別の心配もあるけれど。
あと特徴的なのは、3D演出にする都合上、キャラクターもの背景もすべて3DCGで制作したというところか。
トゥーンレンダリングでもないので、完全にゲームのCGムービーのような質感でセル(2D)アニメとは全く違う。
立体になっても漫画キャラのデザイン再現度は高いんだけど、質感についてはやはり硬質で、手描き作画の雰囲気と比べた時に、これを良しとするかは微妙なところかも…。


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