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対照的な人生を送る兄弟の、ある事件によって葛藤する心情を描いたドラマ。
俺からすれば非常に兄貴の方に感情移入してしまうんだけど…。
立場的に分かる部分も多いしね…。
というかなんだか分かりすぎて辛いw
そこが、俺が一番この映画にハマった部分ではある。
最後まで目は離せなかった。
ここで起きる出来事のほとんどがブレというか揺れていて、弟の気持ちにせよ事件の真相にせよ、判断を観客側にゆだねられる部分が多い。
そういう意味で観る方にも力が要るかな。
それはそれで上手い見せ方だし、演出も確かなところはあるんだけど、何かどこかで見たような気がしないでもない。
そういう感覚は最後まで残ったけどどうだろうか。
あとハッキリ言って細かい部分(裁判の演出や人々の生活感など)のリアリティは少ないかな。
あんな検察官がいるのか、とw
まあ映画的には確かに巧いやり方だし、この映画での一番のテーマは揺れ動く兄弟の心情や関係であれば、その辺のディティールはいいんだけども。
ところで、脚本も書いてる女流監督の作品なのに、作品内で女性の存在感が少々希薄に感じるのはちょっと不思議。
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